明治から100年続く「氷切り文化」と「結氷の科学」——インタープリター同行のスタディツアー(冬季限定)【大沼エデュケーションプロジェクト(OEP)】

雄大な駒ヶ岳を望む大沼国定公園。冬になると、その湖面は真っ白な氷の世界へと姿を変えます。

実はこの大沼、明治の終わりから100年以上にわたって「氷の切出しと運搬」という文化が受け継がれてきた場所だということをご存知でしょうか。

今回ご紹介するのは、この貴重な伝統文化と、氷が張るメカニズムという科学の視点の両方から大沼を学べる、冬季限定のスタディツアー「氷切の伝統文化と結氷の科学を学ぶプログラム」です。100kgの天然氷を運ぶ体験や、氷上ならではの絶景、そして地域の「生きた知恵」に触れる2時間30分。学校旅行・教育旅行の行き先を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。

スタディツアーとは?——「本物の学び」に出会う体験プログラム

スタディツアーは、大沼エデュケーションプロジェクト(OEP)が力を注ぐ、中学生・高校生向けの体験型教育プログラムです。

教科書を読むだけでは、環境問題も地域の課題も、どこか「他人事」のままです。大沼スタディツアーでは、実際に氷上を歩き、地域の方の声を聞き、自分の手で体験することで、「自然と人がどうつながっているのか」を肌で感じてもらうことを目的としています。

単なる観光ではなく、SDGsの視点を持ちながら地域課題を「自分ごと」として社会と向き合う力を育む——それが、大沼国定公園サステナブルスタディツアーの真髄です。

(※スタディツアーについての詳細は→コチラ

このプログラム最大の魅力は「インタープリター同行」

大沼スタディツアーの一番の特徴、それはインタープリターが同行することです。

インタープリターって、どんな人?

「インタープリター」と聞くと、「通訳の人?」と思う人もいるかもしれません。実はその通り、インタープリターは「通訳」の役割を持つ人なんです。ただし、外国語を訳すのではありません。自然や地域が発している「言葉にならないメッセージ」を、わかりやすい言葉に”通訳”して伝えてくれる案内人のことを言います。

たとえば、湖面に張った氷ひとつを見ても、ただ「氷がある」で終わらせません。「なぜこの氷は100kgもの重さになるのか」「なぜ結氷のしかたが年によって変わってきているのか」「この氷を切り出す文化が、なぜ100年以上も続いてきたのか」——その場で丁寧に解説してくれるのです。まるで、大沼の景色が私たちに話しかけてくる声を「翻訳」してくれる存在。それがインタープリターです。

ガイドがいることで、景色が何倍も深く読み解ける

インタープリターなしで氷上を歩けば、大沼の景色はただの「きれいな雪景色」で終わってしまうかもしれません。しかしインタープリターが同行することで、ひとつの氷から地域の歴史、気候変動という今の課題、そして未来へのヒントまで、何倍も深く読み解くことができます。

生徒たちからの「なぜ?」「どうして?」という素朴な質問にも、その場で丁寧に応えてもらえるため、好奇心が途切れることなく学びがどんどん広がっていく——これこそ、インタープリター同行ならではの大きな価値です。

氷切の伝統文化と結氷の科学を学ぶプログラムの中身

明治から続く「大沼の氷の切出しと運搬」体験

明治の終わりから100年以上、大沼で受け継がれてきたのが「氷の切出しと運搬」という文化です。このプログラムでは、その伝統をリアルに体感できます。氷切挟みを使った氷切り出しの様子を見学し、実際に約100kgもの切出し氷をソリで運ぶ体験にも挑戦。「力ではなくコツで引き上げる」という、地元で受け継がれてきた知恵を、頭ではなく身体で学ぶことができます。

雪上・氷上ウォーキングで駒ヶ岳の大パノラマを満喫

集合後は、まず積雪の噴火でできた流山地形を島々を巡りながら冒険する雪上ウォーキングからスタート。続いて氷上ウォーキングへと進み、氷上の氷切場を見学したり、氷そのものに触れる体験ができます。目の前には、雄大な駒ヶ岳の大パノラマ。氷上ならではの、この時期にしか見られない絶景が広がります。

寒さも、暖かさも。五感で楽しむ「氷のビュースポット」

ツアーの中盤には、氷のビュースポットで「寒」と「暖」、両方の体験が待っています。

湖のど真ん中でいただく七飯産のりんごジュースでの乾杯や、氷上の島でのブランコ、氷を積んだソリ引き体験といった「寒感体験」。そして、七飯産の牛乳と酒粕を使ったミルク甘酒でほっと一息つく「暖感体験」。厳しい寒さの中だからこそ味わえる、じんわりとした温もりも、このツアーの醍醐味です。

結氷の伝統と科学、ふたつの視点から

冬の大沼を彩る「結氷」は、地域の伝統文化と、氷が張るメカニズムという科学、両方の角度から見つめることで、これまでにない気づきが生まれます。気候変化によって結氷のしかたが変わってきていることも、インタープリターが丁寧に解説。文化と理科、両方の学びが一度に得られる、大沼ならではのプログラムです。

開催概要

項目 内容
ツアー催行日 毎年1月末〜2月中旬(要予約)
所要時間 2時間30分程度(インタープリターが進行)
集合時間 午前の部 9:30/午後の部 13:30
集合場所 ユーカラパーキング(公園駅広場隣・北海道亀田郡七飯町字大沼町206-1)
催行人数 20名様〜40名様
料金に含まれるもの ガイド代、氷上ビュースポットでのアクティビティ費、文化体験の飲物、保険料
オプション ランチ付ツアーもございます

※2月第二週頃の土日には「雪と氷の伝統祭」を開催。祭典日から1週間は氷の滑り台も体験できます。
※悪天候や氷の状況によりツアーが中止になる場合があります。

詳細・お問合せ

ユーカラグループ株式会社 Nabeya
TEL:0138(67)2311
Email:contact@yukara.jp
https://yukara.jp/oep/

 

【大沼エデュケーションプロジェクト(OEP)】