リフトのワイヤー交換作業がありました!【函館七飯スノーパーク】

ここ数日の雪ですっかり雪化粧した大沼。
夏ゴンドラの営業が終わった後は、きたる12月のスキー場オープンへの準備がちゃくちゃくと進んでいます。

ところで皆さん、こんな疑問を持ったことありませんか?
スキー場のリフトやゴンドラのワイヤーっていつ交換するの?って。

そのリフトのワイヤー交換作業が先日あったので見せてもらいました!
ワイヤーって長ければ数十年は使えるもので、毎日の点検で傷や太さを測ってるのですが、それが法律で決まっている基準限度に近づいたので今回交換となったんです。
ドーンと据え付けられた直径2mくらいある巨大なドラム。
ここに2500mのワイヤーロープが巻かれてます。重さはなんと8トン!
新しいワイヤーは、雪上車である程度の高さまで引っ張り上げて行きます。
古いワイヤーも、交換に備えて途中の支柱からは外してあります。

そして、古いワイヤーをぶった切ってそこに新しいワイヤーを編み込んで(これも見たかった!)繋ぎ、古いワイヤーを山麓駅で巻き取りながら新しいワイヤーを一周させるんだそう。

一周させた後はワイヤーの端っこ同士を編んで、パッと見たところ継ぎ目の分からない1本の輪っかになるワケです。
こんなぶっといワイヤーロープを扱う危険な作業なので、慎重に慎重に。
山麓駅では春に外された搬器(皆さんが乗る椅子です)が積み重ねられて、冬の出番を待っていました。

ペアリフトは、毎日の運行が終わったら回収して格納庫に入るゴンドラや高速リフトと違って、このワイヤーにシーズン終わりまでずっと固定されます。
ワイヤーに等間隔になるようマークを付けて、1基1基くくりつけていくそうです。

でもこういうワイヤーの交換をすると、いわゆる初期伸びが必ず起きるので、運行していくうちに搬器がズレてくるのもしばしばだとか。
放っておくとワイヤーがねじれて搬器が斜めになったり1回転したりして非常に危険なので、そういう時は固定し直しもするとのこと。

何気なく乗ってるリフトやゴンドラも鉄道やバスなどと同じで、いろんな人々の見えない作業によってこうやって安全が守られてるんですね~。
スキー場のオープンが楽しみです!

【函館七飯スノーパーク】